地価上昇により相続税評価や生前対策がより重要に【長野県白馬村の地価(路線価)が2年連続で全国1位!】
近年、長野県の中信地区に位置する白馬村では観光客増加や富裕層を誘致するため大規模な開発が行われており、今後も大型商業施設や外資系ホテルなどが建設される、いま国内の中で最も注目されている地域です。
当センターでも白馬村の相続税申告のご依頼や、生前の相続対策、土地運用による投資・財産形成など、従来より多くの案件に携わってきました。
2年連続で全国地価上昇率1位となっている白馬村ですが、今後も地価上昇し続ける見通しでもありますので、白馬村にお住いの方や不動産をお持ちの方は早めに対策をされることが望ましいです。

目次
白馬村で地価急騰、その裏にあるインバウンドと“第二のニセコ”効果
2025年7月1日に国税庁から公表された路線価(相続税・贈与税評価の基準)は、全国平均で前年比2.7%の上昇となり、2010年以降で最大の伸びを記録しました。中でも、長野県白馬村の上昇率は32.4%と、全国税務署別でトップに立ちました(旭化成, 東洋経済オンライン)。
白馬村は、もともと1998年の長野オリンピック後に地価が低迷していましたが、近年は観光地として復活。特にインバウンド需要の高まりからホテル建設が続き、再び注目を浴びることに。さらには、“第二のニセコ”として中東資本を含む国内外の富裕層や企業の投資が急増、その投資熱が地価上昇を加速させています(NBS長野放送)。
不動産鑑定士の奥原氏は「白馬村はインバウンド人気を背景に、ニセコに続く投資先として注目を集めており、投資熱が過熱している」と指摘します。一方で、住民からは「食事場所が減った」「賃貸住宅の供給が乏しい」など生活面での苦労も報告されており、観光地化と住環境とのバランスが課題になりつつある状況です(NBS長野放送)。
地価上昇がもたらす影響:相続税が増える現実
地価が上がると、それに連動して相続税評価額も上昇します。白馬村のようなケースでは、評価額が劇的に跳ね上がるため、「相続税の申告義務が生じる人が増え」「相続税の総額も増加する」ことは避けられません。
路線価は相続税・贈与税評価の基準価格であり、この価格が上がると、相続税額は自動的に増加する仕組みです。さらに、土地の評価額そのものが上がるため、従来は相続対象とならなかった人も対象に入る可能性が高まります。つまり、「申告対象者」の裾野が広がり、結果として相続税の総額もその分増える形です。
税理士に頼るメリット:評価額を抑える戦略とは
こうした状況において特に重要なのは、「土地などの不動産評価に精通した税理士」への相談・依頼です。プロに依頼することで評価方法の選択や法制度の知識を巧みに活用し、結果として相続財産の評価額を合理的に抑えることが可能になります。
実例として、土地活用による評価額の引き下げ(「貸家建付地」などの適用)や、多様な評価減の制度を活用することで、相続税評価額が目に見えて下がることが珍しくありません。また将来の価格変動を見据えた対策を講じることも可能です。
生前対策の重要ポイント:活用・分散・準備
また、地価が高い土地では、相続前のうちに「土地活用による収益化」や「納税資金の準備」を行うことも大きな意味を持ちます。たとえば、賃貸住宅として活用すれば、収益を相続に備えた資金として蓄積しつつ、評価額を下げる(評価減)効果も期待できます(旭化成, 東洋経済オンライン)。
さらに、生前贈与の活用、遺言作成による相続人間の公平な分配も見据えた準備が重要です。地価動向を踏まえた早めの対応こそが、不慮の相続税負担増に備える最大の防御策です。
まとめ
白馬村の路線価上昇――32%超という異例の伸び率は、インバウンド回復と海外投資、そしてリゾート地としての魅力に根ざすものです(旭化成, NBS長野放送, 東洋経済オンライン)。
しかしその裏では、税負担の増加という重い現実が待っています。地価の上昇は、相続税評価額の上昇につながり、申告義務が新たに生じる人も増えますし、当然相続税総額も膨らみます。
だからこそ重要なのは、不動産評価に強い税理士への早期相談です。税理士のサポートを受けることで、評価額を適切に抑え、結果として相続税負担を減らすことが可能です。さらに、賃貸建築などによる土地活用は、評価減と収益確保の二重の効果を期待できます。
観光地としての魅力を活かしつつ、税負担という現実に備える。「活かす」「守る」「備える」という視点から生前対策を講じることが、今、白馬村の地価上昇が示す教訓です。

